イットウダイ キンメダイ目・イットウダイ科 |
標準和名 | イットウダイ (一等鯛、一刀鯛) | |||
分 類 | キンメダイ目・イットウダイ亜目・イットウダイ科・イットウダイ属 | |||
学 名 | Sargocentron spinosissimum | |||
英 名 | North Pacific squirrelfish | |||
分 布 | 日本や台湾など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 25cm 程度 | |||
別名・地方名 | カノコウオ、エビスウオ、アバイユ、グソク、オキグソク、カゲキヨ、カネヘラ、ハーユー、ツブグチなど | |||
備 考 | 背びれ・11棘12~13軟条、しりびれ・4棘8~9軟条 | |||
イットウダイは本州中部辺りから台湾辺りにかけて分布しているキンメダイ目の海水魚で、中部太平洋のハワイ諸島にも分布していると言われている。 体はやや長くて側扁し、口は小さく、下顎は短い。 頭部の骨には筋があり、頭部の縁は鋸状になっていて、鼻骨の後部に小さな棘が見られる。 また、前鰓蓋骨の後縁には大きな棘が一本見られ、後方へと伸びている。 体色は赤色で、各ひれも赤っぽい。 体側は、表面に筋のある大きな硬い鱗で覆われていて、これが重なって9~10本程の白い縦縞をつくっている。 テリエビスとはよく似ているが、テリエビスの背びれ棘条部には白い縦縞が見られ、棘条前部にははっきりとした黒っぽい斑が見られるほか、イットウダイの側線有孔鱗数は35~38で、テリエビスの46~49より少ないことなどで見分けることができる。 また、アヤメエビスとも似ているが、イットウダイには、アヤメエビスに見られる背びれとしりびれの軟条部の基底にある暗色の斑などは見られない。 水深120~230m辺りまでの沿岸のやや深い岩礁域などに生息し、主に夜間に活動し、甲殻類や小魚などを食べる。 イットウダイは流通することは稀だが、刺網や定置網、釣りなどで獲られ、食用に利用されることもある。 白身の魚で、塩焼きや刺身、煮つけなどに利用され、美味しいものとされている。 イットウダイ科の魚類へ / このページの先頭へ |