テリエビス キンメダイ目・イットウダイ科 |
標準和名 | テリエビス (照恵比寿) | |||
分 類 | キンメダイ目・イットウダイ亜目・イットウダイ科・イットウダイ属 | |||
学 名 | Sargocentron ittodai | |||
英 名 | Samurai squirrelfish / Japanese soldierfish | |||
分 布 | インド洋や太平洋など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 20cm 程度 | |||
別名・地方名 | オキグソク、カネヒラ(混称)など | |||
備 考 | 背びれ・11棘12~14軟条、しりびれ・4棘8~10軟条 | |||
テリエビスはインド洋や太平洋などに分布しているキンメダイ目の海水魚で、太平洋では、西太平洋のほかハワイ諸島やライン諸島などの中部太平洋にも分布している。 国内では本州中部辺りより南の南日本に分布しているが、テリエビスはインド洋にも広く分布していて、紅海でも見られる。 体はやや長くて側扁し、頭部は小さい。 また、頭部の背縁は眼の上で隆起していて口は小さい。 主鰓蓋骨の後方には2本の棘があり、前鰓蓋骨の後下には1本の大きな棘が見られ、後方に向かって伸びている。 しりびりの第三棘は強大で、鱗は小さくて硬い。 体色は赤色で、体側には白色の細い縦縞が多数見られる。 また、背びれ棘条の鰭膜にも1本の白色の縦帯がある。 一見してイットウダイによく似ているが、テリエビスには、背びれ棘条前部に暗色の斑が見られ、しりびれの棘も大きい。 アヤメエビスとも似ているが、テリエビスの背びれやしりびれの基底付近には、暗色の斑などが見られない。 側線有孔鱗数もアヤメエビスの34~37に対して、テリエビスは46~49と多くなっている。 沿岸の岩礁域やサンゴ礁域などに群れで生息し、主にカニやエビなどの甲殻類を食べる。 水深5~70m位のところに見られるが、主として夜行性で、日中は岩陰や岩の割れ目などに潜んでいることが多い。 テリエビスは流通することはほとんどないが、刺し網や釣りなどで獲られ、食用に利用されることがある。 白身の魚で、刺身や煮付け、焼き物などに利用され、美味しいものとされている。 イットウダイ科の魚類へ / このページの先頭へ |