ニジエビス キンメダイ目・イットウダイ科 |
標準和名 | ニジエビス (虹恵比寿) | |||
分 類 | キンメダイ目・イットウダイ科・イットウダイ属 | |||
学 名 | Sargocentron diadema | |||
英 名 | Crown squirrelfish | |||
分 布 | インド洋や西・中部太平洋など | |||
生息環境 | 浅いサンゴ礁や岩礁域など | |||
全 長 | 15cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・11棘12~14軟条、しりびれ・4棘 | |||
ニジエビスは西太平洋や中部太平洋などに分布しているイットウダイの仲間で、紅海を含むインド洋にも広く分布している。 北緯30度辺りから南緯32度辺りにかけて分布していて、国内では奄美諸島辺りより南で見られる。 体は側扁していてやや長く、頭部は小さい。 口は小さく、頭部の背縁は眼の上で隆起している。 体色は鮮やかな赤色で、体側には、はっきりとした白色の縦縞が何本か見られる。 上顎上部にも、これに沿うようにして白色の筋があり、鰓蓋骨にも、白い横筋がある。 また、尾びれはニ叉しているが、上下両葉の外縁は赤く、背びれやしりびれ、腹びれなどの外縁も赤い色をしている。 一見してテリエビスなどとはよく似ているが、ニジエビスの背びれ棘の鰭膜は黒いので、見分けることができる。 浅いサンゴ礁や岩礁域などに生息していて、多くは水深30m位までで見られるが、水深60m辺りでも見られる。 日中は岩孔や岩の割れ目などに隠れているが、夜間には活発に動き出し、多毛類や甲殻類などを食べる。 ニジエビスは、刺し網などでほかの魚に混じって漁獲されるが、あまり流通することはない。 白身の魚で刺身や煮つけなどに利用されるが、エビスダイの仲間は鱗が硬いこともあって、ニジエビスはあまり食用には利用されていない。 イットウダイ科の魚類へ / このページの先頭へ |