トガリエビス キンメダイ目・イットウダイ科 |
標準和名 | トガリエビス (尖り恵比寿) | |||
分 類 | キンメダイ目・イットウダイ亜目・イットウダイ科・イットウダイ亜科・イットウダイ属 | |||
学 名 | Sargocentron spiniferum | |||
英 名 | Sabre squirrelfish | |||
分 布 | インド洋や太平洋など | |||
生息環境 | 岩礁域やサンゴ礁域など | |||
全 長 | 30~40cm 程度 | |||
別名・地方名 | マシラカー、ハスナガ、オマサキノオクサン、アカイユなど | |||
備 考 | 背びれ・11棘14~16軟条、しりびれ・4棘9~10軟条 | |||
トガリエビスはインド洋や太平洋に広く分布しているイットウダイ科の海水魚で、国内では紀伊半島辺りよりも南に分布している。 体は側扁していて、体高は高い。 頭部の背縁はほぼ直線状で、吻は長くて突き出している。 また、口先は尖っていて、口は小さい。 尾びれは深く二叉していて、丸みを帯びている。 前鰓蓋骨の後下の縁には、後方に向かっている長い棘があり、鱗は大きい。 体色は赤色で、眼の後には大きな赤い斑が見られるほか、各ひれは黄色っぽい。 水深120m位までの岩礁域やサンゴ礁域などに生息していて、比較的深場に多く見られる。 単独や小さな群れで生活しているが、主として夜行性で、昼間は岩陰などに潜んでいることが多い。 小魚や甲殻類などを食べるが、イットウダイの中では大型で、アヤメエビスやテリエビスなどよりも大きくなる。 大きいものでは50cmを超え、体重が2.5kg程に成長するものもいる。 国内では広く流通していないが、トガリエビスは刺網や釣りなどで獲られ、食用に利用される。 白身の魚で、塩焼きや煮つけなどに利用され、美味しいものとされている。 但し、グレートバリアリーフなど南方のものはシガテラ毒をもっていることがあるので、食用に利用する場合は注意が必要である。 イットウダイ科の魚類へ / このページの先頭へ |