ブラックシャーク コイ目・コイ科 |
標準和名 | ブラックシャーク | |||
分 類 | コイ目・コイ科・コイ亜科・ラベオ属 | |||
学 名 | Labeo chrysophekadion / Morulius chrysophekadion / Rohita chrysophekadion | |||
英 名 | Black sharkminnow / Black shark / Black labeo | |||
分 布 | 東南アジア | |||
生息環境 | 河川や運河、池など | |||
全 長 | 50~60cm 程度 | |||
ブラックシャークはコイ科に属している淡水魚で、メコン川流域やチャオプラヤ川流域のほか、マレー半島やスマトラ島、ジャワ島、ボルネオ島などに分布している。 体は側扁し、口は下向きに開いていて、口ひげをもっている。 体高は背びれの起部がもっとも高いが、成長に伴い体高はより高くなり、後頭部から背にかけて隆起している。 体色は、若いものでは黒色をしているが、成長したものでは灰色や灰黒色、褐色を帯びた暗灰色のような色合いをしている。 各ひれも体色と同じ色をしているが、各ひれは比較的大きい。 中でも、背びれは特に高く、尾びれも大きくて二叉している。 ブラックシャークは平野部を流れる大きな河川のほか、支流や小川、運河などに生息し、池などでも見られる。 藻類や付着生物、デトリタスなどを食べるが、主に植物性のものを大量に食べる。 大きいものでは90cm程に成長し、縄張り意識が強く、気は荒い。 産卵期は雨季で、この頃には河川の上流に移動し、最初の大雨のときに産卵が開始される。 産卵は浅い水域で行われ、卵は沈性卵で、砂底などに沈み、水位が上昇するころに孵化する。 稚魚は河川の増水に伴って氾濫水域に広がっていく。 ブラックシャークは食用に利用されていて、鮮魚のほか、干物や塩漬けなどにも利用されているが、地域によっては乱獲が進み、生息数の減少が懸念されている。 尚、同じコイ科に属しているシルバーシャークは生息数が減少していて、現在、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストには絶滅危惧種(EN)として指定されている。 また、観賞用に利用されることがあるレッドテールブラックシャーク(Epalzeorhynchos bicolor)も生息数が激減していて、絶滅危惧種(CR)に指定される状況になっている。 コイ科の魚類へ / このページの先頭へ |