レッドテール・ブラックシャーク コイ目・コイ科 |
標準和名 | レッドテール・ブラックシャーク | |||
分 類 | コイ目・コイ科・コイ亜科・エパルゼオリンコス属 | |||
学 名 | Epalzeorhynchos bicolor | |||
英 名 | Red-tailed black shark / Redtail sharkminnow / Redtail shark | |||
分 布 | チャオプラヤ川流域など | |||
生息環境 | 河川や小川など | |||
全 長 | 10~15cm 程度 | |||
保護状況 | 国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト・絶滅危惧種(CR) | |||
レッドテール・ブラックシャークは、「シャーク」と名前についているがコイ科に属している淡水魚で、タイの固有種とされている。 かつては、メコン川やチャオプラヤ川流域に広く分布していたが、現在はチャオプラヤ川水系の一部だけに分布している。 体は細長くて側扁しているが、頭部は縦扁している。 口は下向きに開いていて、口ひげをもっている。 各ひれは比較的大きく、中でも背びれは特に大きくて高い。 また、尾びれも大きくて二叉している。 成魚の体色は、頭部を含め全体に黒色をしている。 各ひれも黒っぽいが、名前のように、尾びれは鮮やかな赤色をしていて、体つきがよく似ているブラック・シャークなどと容易に見分けることができる。 自然下での詳しい様子などは分からないが、普段は単独で生活していて、群れをつくることはなく、縄張りをもった生活をしていると考えられている。 雑食性で、底生動物のほか藻類なども食べるとされていて、飼育下での寿命は10~15年程度と言われている。 このほか、レッドテール・ブラックシャークは体色が特徴的なこともあり、東南アジアで養殖されたものが観賞用に利用されている。 しかし、自然下のものは近年の開発や河川改修などの影響により生息数が減少していて、現在、国際自然保護連合(IUCN)では絶滅危惧種(CR)としてレッドリストに記載している。 また、同じコイ科に属しているシルバーシャークなども生息数が減少していて、絶滅危惧種(EN)に指定されている。 コイ科の魚類へ / このページの先頭へ |