カスミアジ ススズキ目・アジ科 |
標準和名 | カスミアジ (霞鯵) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・アジ科・アジ亜科・ギンガメアジ属 | |||
学 名 | Caranx melampygus | |||
英 名 | Bluefin trevally | |||
分 布 | インド洋や太平洋など | |||
生息環境 | 沿岸からやや沖合い | |||
全 長 | 50~80cm 程度 | |||
別名・地方名 | ゼンメ・エバ(鹿児島)、ガーラ(沖縄)、その他・ヒラアジ、メッキ(いずれも混称)など | |||
備 考 | 第一背びれ・8棘、第二背びれ・1棘21~24軟条、しりびれ・2離鰭1棘17~21軟条 |
カスミアジはインド洋や太平洋の亜熱帯から熱帯域に分布する大型のアジで、主に北緯30度辺りから南緯35度辺りまでの海域に分布している。 インド洋ではアラビア海やベンガル湾を含むほぼ全域に分布していて、国内では琉球列島や伊豆諸島などの南日本に分布している。 体は楕円形で側扁し、体高は高い。 アジ特有の離鰭がしりびれの前方に2つあり、第二背びれとしりびれの軟条部の前端は鎌状に伸びている。 また、脂瞼は発達していて、尾柄は細く、尾びれは深く切れ込んでいる。 成魚の体色は淡い緑色で、黒色の小斑点が散在している。 幼魚は銀白色で黒斑が見られず、胸びれは黄色いが、第二背びれ・しりびれ・尾びれなどは青っぽい。 ギンガメアジなどと似ているが、体色が異なるほか、カスミアジの鰓蓋上方には黒斑がない。 オニヒラアジにも似ているが、オニヒラアジの尾びれ下葉やしりびれは黄色をしている。 成魚は沿岸の岩礁域やサンゴ礁周辺などで単独、或いは小さな群れで生息しているが、幼魚は内湾の砂底などに見られる。 水深190m程のところにも見られ、大きいものでは全長1.2m、体重は40kg程に成長し、肉食性で、小魚や甲殻類などを食べる。 カスミアジは釣りや定置網などで獲られ、食用に利用されている。 刺身や塩焼きなどに利用され、美味しいものとされている。 また、シマアジなど同様、釣りの対象魚にもなっているが、南方のものはシガテラ毒をもつものもいるので、大型のものを食用にする場合は注意が必要とされている。 |
●アジ科の魚へ ●このページの先頭へ |