ギンガメアジ ススズキ目・アジ科 |
標準和名 | ギンガメアジ (銀紙鯵、銀亀鯵、銀河目鯵) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・アジ科・アジ亜科・ギンガメアジ属 | |||
学 名 | Caranx sexfasciatus | |||
英 名 | Sixbanded trevally / Bigeye trevally | |||
分 布 | インド洋や太平洋など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 80~90cm 程度 | |||
別名・地方名 | クチミチャー(沖縄)、ゼンメ・ガツン(鹿児島)、ナガエバ(高知)、その他・ヒラアジ、メッキ、シマアジ(混称)など | |||
備 考 | 第一背びれ・8棘、第二背びれ・1棘19~22軟条、しりびれ・2離鰭1棘14~17軟条 |
ギンガメアジはインド洋や太平洋の熱帯から亜熱帯域に分布している大型のアジで、太平洋では東シナ海から南シナ海を経てアラフラ海や珊瑚海、ミクロネシアなどの西太平洋から、ハワイ諸島などの中部太平洋、カリフォルニア湾からチリ中部辺りまでの東太平洋に分布している。 また、インド洋ではアラビア海やベンガル湾を含むほぼ全域に分布していて、国内では南西諸島などの南日本に分布している。 体は長い卵形で、強く側扁している。 しりびれの前にはふたつの離棘があり、第二背びれとしりびれの前部は鎌状に伸びている。 体色は銀色で、背方は暗い青緑や褐色をしている。 鰓蓋の上部には小さな黒斑が見られ、眼は大きく、脂瞼が発達している。 側線は胸びれ上方で湾曲していて、後方では直走している。 稜鱗(りょうりん/ぜいご・ぜんごとも呼ばれる)は強く、側線直走部に27~36枚見られ、黒っぽい。 また、幼魚には6~7本の幅広い暗色の横帯があり、成魚よりも体高が高く、尾びれの後縁は黒い。 一見してロウニンアジに似た感じもするが、ギンガメアジの鰓蓋には黒斑があることから見分けることが出来る。 水深150m位までの沿岸のサンゴ礁や岩礁域周辺に生息しているが、内湾などでも見られる。 単独のもの見られるが、多くは群れで生活し、主に夜間や薄暮の時間帯に活発に活動する。 小魚や甲殻類、イカなどを食べ、大きいものでは1mを超える。 体重も18kg程になるが、ギンガメアジは熱帯性の魚で、本州のものは30cm程度までのものが多い。 産卵期は4~7月で、分離浮遊卵を産卵する。 仔魚はしばらく浮遊生活を送った後、全長3cm程になると内湾などに入り込み、成長と共に沿岸の岩礁域などに移動する。 また、幼魚は汽水域にも見られ、川をのぼることもある。 中には純淡水域までのぼっていき、小型の甲殻類のほか、オイカワやカワムツなどの川魚を食べると言われている。 ギンガメアジは定置網や釣りなどで獲られ、食用として利用されている。 刺身の他、塩焼きや煮付け、から揚げなどに利用され、美味しいものとされている。 また、ギンガメアジはロウニンアジやカスミアジと共に「メッキ」と呼ばれ釣りの対象魚にもなっているが、シガテラ毒をもっていることがあるので、食用にする場合、熱帯海域の大型のものには注意する必要がある。 |
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