ホンソメワケベラ

ホンソメワケベラ ススズキ目・ベラ科

ホンソメワケベラ

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標準和名 ホンソメワケベラ (本染分倍良)
分 類 スズキ目・ベラ亜目・ベラ科・カンムリベラ亜科・ソメワケベラ属
学 名 Labroides dimidiatus
英 名 Bluestreak cleaner wrasse
分 布 日本や太平洋、インド洋など
生息環境 浅場の岩礁域など
全 長 10~12cm 程度
別名・地方名 チゴベラなど
備 考 背びれ・9棘10~12軟条、しりびれ・3棘10軟条
ホンソメワケベラは東シナ海から南シナ海、アラフラ海やグレートバリアリーフなどの西太平洋から、ハワイ諸島やライン諸島などの中部太平洋に分布している。
また、紅海を含むインド洋にも広く分布していて、国内では千葉辺りより南の南日本で見られる。

全長10cm程の小型のベラの仲間で、体は細長く、体色は白色で、体側にははっきりとした黒色の縦縞が、目の前から尾びれまで通っている。
この黒帯は尾びれに近づくほど太くなっていて、背びれとしりびれにも黒色の縞がある。

水深30~40m程の浅い岩礁域やサンゴ礁などでよく見られるが、ホンソメワケベラは大型の魚の寄生虫や、口や鰓に残った食べ残しなどを食べる習性があることから、「海の掃除屋」としてよく知られている。
チョウチョウウオユカタハタなど、サンゴ礁や岩礁域に生息する多くがホンソメワケベラに掃除をしてもらうが、クエなども口や鰓を広げて好きなようにさせているが、決して食べる事はないと言われている。

また、本種は雌から雄に性転換する魚としても知られている。
雄のほうが雌より大きくなり、雄は広い縄張りを持ち複数の雌を従えているが、群れの中の雄が死んだりいなくなったりすると、残された中でもっとも体の大きいものが雄になって繁殖を行う。
繁殖期は夏で、雌雄のつがいになって水面近くで産卵し、寿命は2~3年程と考えられている。

同属のソメワケベラよりも細いので「ホソソメワケベラ」とされていたが、誤字が伝わり「ホンソメワケベラ」となったと言われている。

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