ゴマニザ ススズキ目・ニザダイ科 |
標準和名 | ゴマニザ | |||
分 類 | スズキ目・ニザダイ亜目・ニザダイ科・クロハギ属 | |||
学 名 | Acanthurus guttatus | |||
英 名 | Whitespotted surgeonfish | |||
分 布 | 日本や西・中部太平洋、インド洋など | |||
生息環境 | 岩礁域や珊瑚礁など | |||
全 長 | 25~30cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・9刺27~30軟条、しりびれ・3刺23~26軟条 |
ゴマニザは、日本から台湾、フィリピンなどを経て、アラフラ海やサンゴ海、ミクロネシアなどの西太平洋から、サモアやトンガ、ハワイ諸島などの中部太平洋に分布している。 ニザダイの仲間で、国内では和歌山辺りから南、琉球列島などで見られ、モーリシャスやセイシェル、クリスマス島などのインド洋にも分布している。 体は楕円形で体高は高く、強く側扁している。 口は小さく、尾柄には前方を向いた一対の棘がある。 体色は暗い灰色から褐色・暗褐色のような色合いで、体には数本の白っぽい横帯があり、体前半部でははっきりとしている。 体の後半部には小さな白い斑が多数見られ、ふつう、この白斑は暗褐色で縁取られている。 白斑は背びれやしりびれにもかかっていて、尾びれは黒っぽく、中央部には白っぽい帯がある。 しかし、腹びれは黄色い色をしている。 ゴマニザは水深10m辺りまでの浅い岩礁域やサンゴ礁域などに生息していて、主に藻類などを食べる。 単独や小さな群れで生活しているが、餌の多いところでは大きな群れをつくることもある。 また、ゴマニザの多くは波当たりの強い砕波帯で見られる。 この砕波帯では波が砕けて泡が発生するが、ゴマニザの体後半部にある白い斑は、この泡にまぎれる保護色になっているとも考えられている。 このほか、ゴマニザは食用に利用されているほか、キイロハギやナンヨウハギなどのように、時に観賞用に利用されることもある。 |
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