クロハギ ススズキ目・ニザダイ科 |
標準和名 | クロハギ (黒剥) | |||
分 類 | スズキ目・ニザダイ亜目・ニザダイ科・クロハギ属 | |||
学 名 | Acanthurus xanthopterus | |||
英 名 | Yellowfin surgeonfish / Ring-tail surgeonfish | |||
分 布 | インド洋や太平洋など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 40~70cm 程度 | |||
別名・地方名 | ガザ(奄美)、コメイオ(鹿児島)、アブラハゲ(高知)、オジロハゲ(和歌山)など | |||
備 考 | 背びれ・8~9棘25~27軟条、しりびれ・3棘23~25軟条 |
クロハギは名前に「ハギ」と付いているがニザダイ科の海水魚で、カワハギなどとは分類が異なっている。 インド洋や太平洋の暖かい海域に分布していて、インド洋ではベンガル湾やアフリカ東海岸などに多く見られる。 国内では千葉辺りより南の南日本に分布しているが、太平洋では南シナ海からアラフラ海、珊瑚海などに多く分布している。 体は卵形で側扁し、ニザダイの仲間に見られる尾柄部側面の骨質板の棘は短い。 尾びれは深く切れ込んでいて、上下両葉の端は糸状に伸びている。 体色は青褐色や紫色を帯びたような黒色に見えるが、生きているときは紫がかったような灰色で、背びれとしりびれには4~5本のオレンジ色の縦帯が見られる。 また、尾びれの基底には淡い横帯が見られ、胸びれは透明か黄色っぽい色をしている。 一見するとニセカンランハギに似ているが、クロハギの尾柄部にある骨質板は白くないほか、尾びれには、ニセカンランハギに見られる多数の暗色の斑がないことなどで見分けることができる。 沿岸の浅い岩礁域やサンゴ礁域に生息しているが、水深90m程度の深さのところでも観察されている。 付着藻類や付着生物、甲殻類などを食べるが、稚魚は内湾や河口等でも見られる。 クロハギは食用に利用されるほか、大型になることから釣りの対象魚にもなっている。 |
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