オイランヨウジ ストゲウオ目・ヨウジウオ科 |
標準和名 | オイランヨウジ | |||
分 類 | トゲウオ目・ヨウジウオ亜目・ヨウジウオ科・ヨウジウオ亜科・ヒバシヨウジ属 | |||
学 名 | Doryrhamphus dactyliophorus | |||
英 名 | Banded pipefish / Ringed pipefish | |||
分 布 | 西太平洋や中部太平洋、インド洋など | |||
生息環境 | 沿岸のサンゴ礁域や岩礁域など | |||
全 長 | 18cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・20~26軟条、しりびれ・4軟条 |
オイランヨウジは日本から東シナ海、南シナ海を経て、アラフラ海や珊瑚海などの西太平洋のほか、フィジー諸島やサモア諸島などの中部太平洋にも分布しているタツノオトシゴの仲間で、国内では伊豆半島辺りより南の南日本で見られる。 また、インド洋にも分布していて、アンダマン海からオーストラリア北西海岸にかけて多く見られるが、紅海にも分布している。 他のヨウジウオと同様、体は細長く、吻は長くて突き出ている。 体は骨板に覆われていて、背びれには棘条がなく、腹びれはもってない。 体色は淡い黄褐色のような色で白っぽく、吻部から体側にかけて赤褐色の横帯が何本も見られる。 尾びれは赤っぽく、縁や中央は白色をしている。 沿岸のサンゴ礁域や岩礁域に生息し、水深5~50m辺りで見られる。 洞窟や斜面にできた岩の割れ目などで生活していて、単独や、しばしば雌雄のペアで見られる。 動物プランクトンや小型の甲殻類、小さな無脊椎動物などを食べる。 産卵期は初夏頃で、ヨウジウオなどと同様、卵胎生で、雌は雄の腹部に卵を産み付ける。 卵は雄の育児嚢で孵化するまで保護され、稚魚となって泳ぎ出てくる。 オイランヨウジは食用に利用されることはないが、イシヨウジやノコギリヨウジなどと同様、時に観賞用に利用されることがある。 |
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