チンアナゴ

チンアナゴ スウナギ目・アナゴ科

チンアナゴ

チンアナゴ 1チンアナゴ 2チンアナゴ 3チンアナゴ 4

標準和名 チンアナゴ (狆穴子、珍穴子)
分 類 ウナギ目・アナゴ亜目・アナゴ科・チンアナゴ亜科・チンアナゴ属
学 名 Heteroconger hassi
英 名 Spotted garden eel
分 布 インド洋や西太平洋など
生息環境 サンゴ礁周辺の砂底など
全 長 35~40cm 程度
チンアナゴは高知県から琉球列島、伊豆半島などの南日本のほか、インド洋、西太平洋の温帯域から熱帯域に分布するアナゴの仲間で、体はかなり細長い。

体色は淡灰色や灰色で、小さな黒い斑点が密に散らばっている。
また、鰓孔の近くには大きな黒色の斑があり、それから少し離れたところなどにも黒色の斑がある。

吻は丸く、背びれは胸びれ基底の上からはじまっている。

水深50m程度までの潮通しのよい、流れのあるサンゴ礁の縁の砂底などに生息しているが、常に頭だけを出して、体は砂の中に埋ずめて生活するという習性がある。

幼魚の間は浮遊生活を送るが、成長して底生生活をするようになると、全身を表すことはほとんどない。
警戒心が強く、チョッとしたことでもすぐに体を砂の中に埋めてしまい、遊泳するようなこともない。

移動するときは砂底を這うように移動するが、砂に潜るときは、体をくねるようにして尾の方から潜り込む。

群れをつくり一定の範囲中で生活し、動物性プランクトンを主に食べる。
餌を食べるときには、体を半分ほど砂から出して、流れてくるプランクトンを食べるが、潮の流れに合わせて体の向きを変えたりする様子は、植物が群生しているようにも見える。
また、自然下での寿命は3~5年程度と言われている。

チンアナゴの名前は、顔の感じがイヌの狆(チン)に似ているということから付けられているが、チンアナゴは「珍穴子」とも漢字表記される。
また、英名の「garden eel・ガーデンイール」は、チンアナゴが頭を出したりする様子が、庭の植物が育っていく様子を思わせることから付けられている。

チンアナゴは食用にされることはないが、ニシキアナゴなど共に観賞用などとして飼育されることも多い。

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