ギギ

ギギ ナマズ目・ギギ科



ギギ


ギギ 1ギギ 2ギギ 3ギギ 4

標準和名 ギギ (義義)
分 類 ナマズ目・ギギ科・ギバチ属
学 名 Pelteobagrus nudiceps
英 名 Gigi
分 布 日本や朝鮮半島など
生息環境 湖沼や川の中流域など
全 長 30cm 程度
別名・地方名 ギギウ(滋賀・岡山・広島)、クロイカ(岐阜)、その他・クロギギなど
備 考 背びれ・1棘5~7軟条、しりびれ・18~20軟条
ギギはナマズ目ギギ科に属する淡水魚で、驚いたときなどに胸びれの棘と基底部の骨をすり合わせて「ギーギー」といった音を出すことが名前の由来といわれている。

ギギは近畿地方より西の本州、四国の吉野川・仁淀川水系の中流域や九州の北東部に自然分布しているが、ギギの仲間ではコウライギギなどが朝鮮半島西岸や中国、ベトナム北部などに分布している。

体色は暗い黄褐色や黒褐色で、成長すると全長30cm程になる。
日本産のギギの中ではもっとも大きく、ネコギギなどに比べると倍ほども体が大きい。

口には8本の長いひげがあり、上顎に2対、下顎に2対ついているほか、背びれと胸びれにはとげがあり、あぶらびれが見られる。
一見すると、同じナマズ目に属しているギバチやアカザなどに似ているが、ギギは尾びれの切込みが深く、明らかな二又になっているので区別することが出来る。

湖沼や河川の中流域に分布し、昼間は石の下や岩陰、ヨシ場にひそみ、主に夕方から夜間に活動するが、水が濁っているときなどは昼間も活動する。
雑食性だが、水中昆虫やエビ、小魚などの動物質を主に食べる。

産卵期は5~8月で、石の下や石の間などに直径1.5~2.0㎜程の粘着性のある卵を産みつける。
卵は3日程でふ化し、稚魚は体長5mm程度。半年で4~6cm、 3年で25~30cm程に成長する。

ギギは一般には食用として流通しないが、釣りなどで獲られ、煮物やフライ、天ぷら、干物などとして利用され、美味しいものとされている。

近年は秋田や新潟、福井、山梨などのほか、愛知や岐阜、三重、熊本などにも移入されている。


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