メジナ ススズキ目・イスズミ科 |
標準和名 | メジナ (眼仁奈) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・イスズミ科(メジナ科)・メジナ亜科・メジナ属 | |||
学 名 | Girella punctata | |||
英 名 | Largescale Blackfish | |||
分 布 | 日本や東シナ海など | |||
生息環境 | 沿岸の浅い岩礁域など | |||
全 長 | 40~50cm 程度 | |||
別名・地方名 | クシロ(静岡)、チカイ(北陸)、クロヤ(舞鶴・山口)、グレ(関西)、クロアイ(山陰)、クロ(岡山)、ツバクロ(愛媛)、クロ・クロダイ(北九州)、シツオ(鹿児島)、その他・ツカヤ、クロメダイなど | |||
備 考 | 背びれ・15棘13軟条、しりびれ・3棘12軟条 |
メジナは東シナ海や台湾などに分布しているイスズミ科の海水魚で、日本では北海道南部より南に分布しているが、千葉辺りより南に多い。 体は楕円形で体高は高く、つよく側扁している。 体色は紫色を帯びたような黒色や暗灰色で、帯や斑などは見られない。 また、吻は短くて口は小さく、各鱗の基部には暗色の斑がある。 尾柄はやや太くて、尾びれはやや湾入している。 一見してクロメジナによく似ているが、メジナの鰓蓋の後縁は一般に黒くなく、側線有孔鱗数は50~56で、クロメジナの62~66よりも少なく、鱗も大きい。 オキナメジナにも似ているが、メジナには、オキナメジナに見られる体側の横筋は見られない。 また、イスズミに似た感じもするが、メジナの体側には、イスズミのように黄色っぽい縦帯は見られない。 メジナは沿岸部の浅い岩礁域に生息する代表的な磯魚で、小さな群れをつくって生活している。 岩の間などに潜み、甲殻類のほか海藻などを食べるが、雑食性であるほか、冬は海藻、夏にはエビなどの小動物を主に食べる。 産卵期は2~6月頃で、幼魚は潮溜まりなどでも見られ、背が青味を帯び、腹面は銀白色をしている。 1年で10cm、2年で10~20cm程に成長し、若魚は防波堤や漁港などでも見られる。 定置網などで漁獲され、白身の魚で塩焼きや煮つけなどにされるが、冬には特に美味しいといわれている。 また、メジナはグレなどと呼ばれ、小型でも引きが強いことから釣りの対象魚としても人気があり、クロダイ釣りやスズキ釣りなどと共に、各地で盛んに行われている。 |
●イスズミ科の魚類へ ●このページの先頭へ |