ニザダイ ススズキ目・ニザダイ科 |
標準和名 | ニザダイ (仁座鯛) | |||
分 類 | スズキ目・ニザダイ亜目・ニザダイ科・ニザダイ亜科・ニザダイ属 | |||
学 名 | Prionurus scalprum | |||
英 名 | Scalpel sawtail | |||
分 布 | 南日本や西太平洋など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 40cm 程度 | |||
別名・地方名 | カワハギ(鹿児島)、コームキ(長崎)、オキハゲ(広島)、クロハゲ(関西・四国)、ニザハゲ(三重)、バイオリン(石川)、クサンボウ(千葉)、その他・サンノジ、サンノジダイなど | |||
備 考 | 背びれ・9棘22~24軟条、しりびれ・3~4棘21~23軟条 |
ニザダイは朝鮮半島から台湾、オーストラリアなどに分布している海水魚で、国内では宮城辺りから南に分布している。 「タイ」と名前についているが、クロハギやテングハギなどと同じニザダイ科に属していて、体は卵形で側扁し、吻はややとがっていて、口は小さい。 背びれとしりびれの基底は長く、尾びれの後縁はわずかに湾入している。 体色は暗褐色や灰褐色などで、尾柄には楕円形をした4~5個の黒色の骨質板が見られる。 この内の3個は大きくてよく目立つが、この骨質板は突き出していて棘のようなっている。 また、鱗は小さくじゅう毛状で、櫛状の小突起がある。 ニザダイ科の中では最も高緯度で見られ、水深5~20m程の沿岸の岩礁域やサンゴ礁などに生息している。 ふつうは群れで生活しているが、ホウライヒメジなどと一緒にいることも多い。 主に藻類を食べるが、甲殻類や多毛類など藻食べる。 また、幼魚は潮だまりなどでも見られる。 ニザダイは他の魚に混じって定置網や刺し網、釣りなどで獲られ、食用に利用される。 広く流通することはないが、刺身やから揚げなどに利用される。 磯臭さがあるとされているが、冬季には美味しいと言われている。 |
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