シマイサキ ススズキ目・シマイサキ科 |
標準和名 | シマイサキ (縞鶏魚) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・シマイサキ科・シマイサキ属 | |||
学 名 | Rhynchopelates oxyrhynchus | |||
英 名 | Sharpbeak terapon | |||
分 布 | 日本や台湾、東南アジアなど | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 25~30cm 程度 | |||
別名・地方名 | イソイサキ(伊勢)、スミヒキ(高地)、シャミセン(和歌山)、スミヤキ(大阪・和歌山・三重)、その他・シマイオ、ウタウタイなど | |||
備 考 | 背びれ・12棘10軟条、しりびれ・3棘8軟条、側線鱗数・70~72 |
シマイサキ科の魚は、インド洋から西部太平洋域にかけて広く分布しているが、シマイサキは本州中部辺りより南から、台湾、フィリピン、東南アジアなど、東シナ海から南シナ海にかけて分布している。 体は側扁していて、体色は白っぽく、数本の黒い縦縞が体側を走っている。 この内の1本は、上唇から目を通って尾びれに達している。 また、吻は突き出した感じで、尾びれにも、何本かの暗色の縞が見られる。 同科のコトヒキ(ヤカタイサキ)と似ているが、シマイサキの縦縞が真っ直ぐであるのに比べて、コトヒキは曲がっているので見分けることができる。 ヒメコトヒキにも似ているが、ヒメコトヒキの尾びれには、はっきりとした5本の黒っぽい縦帯が入っているほか、吻も丸みを帯びている。 シマイサキはシマイサギとも呼ばれ、沿岸の浅い岩礁域や汽水域などに生息しているが、港湾などでも見られる。 小さな群れになっていることもあり、幼魚の間は内湾に多く見られ、川にもよく上ってくる。 小型の甲殻類や多毛類、小魚などの動物質のものを食べ、産卵期は6~8月頃で、雄は卵を守る習性がある。 このほか、シマイサキ科の魚は、浮き袋に特別な発音筋があり、漁獲されたときなどには大きな音を出すものが多いが、シマイサキも浮き袋が前後にくびれていて、釣り上げられたときなどには、これを収縮させて、トオトオやグウグウといったような音を出す。 美味しい魚で、他の魚と共に、定置網や投網などで獲られるが、流通するほどは獲れないようである。 塩焼きや煮付けの他、刺身などにされ、旬は5~8月頃と言われている。 また、釣りの対象魚にもなっていて、防波堤からの釣りなどもよく行われている。 尚、シマイサキは、イサキに似て、体に縞模様が見られることが名前の由来と言われているが、イサキはイサキ科に属していて、シマイサキとは違った魚である。 |
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