オオクチバス

オオクチバス ススズキ目・サンフィッシュ科

オオクチバス

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標準和名 オオクチバス (ブラックバス)
分 類 スズキ目・スズキ亜目・サンフィッシュ科・オオクチバス属
学 名 Micropterus salmoides
英 名 Largemouth black bass / Largemouth bass
分 布 北アメリカ
生息環境 湖沼や河川の中・下流域など
全 長 30~50cm 程度
別名・地方名 ブラックバス、バスなど
備 考 1 背びれ・10棘11~14軟条、しりびれ・3棘10~12軟条
備 考 2 外来生物法・特定外来生物
オオクチバスは、ミシシッピ川水系を中心とした北アメリカ南東部に自然分布する淡水魚で、別名「ブラックバス」、または単に「バス」とも呼ばれている。

体色は緑色を帯びていて、腹側は白っぽい。
体側から背にかけては不規則な暗色の斑があり、縦縞のようにも見える。

名前のように口が大きく、上あごの後端は眼の後縁よりも後方に達している。
また、背びれの軟条部と棘条部は僅かに繋がっている。
通常は全長30~50cm程度だが、大きいものでは70cmを超えるものもいる。

生息環境は広く、主に湖沼やため池などのほか、流れの緩い河川の中流から下流の域に生息しているが、汽水域でも見られる。

水草などが茂る岸辺近くに多く見られるが、水温が10℃前後になる頃には深場へ移動し、厳寒期には沈木などの物陰に隠れて、群をなして越冬する。

オオクチバスは世界各地に移入されているが、食性は完全な肉食性で、国内では、主にアユオイカワヨシノボリ類などの魚類や甲殻類を食べるほか、水生昆虫や落下昆虫の他、カエルやネズミ、鳥の雛までも食べる。

日本での産卵期は5~7月で、雄は砂底や礫底に直径50cm程度のすり鉢状の産卵床をつくり、そこに雌を呼び込んで産卵させる。
卵は沈性付着卵で、10日ほどで孵化するが、その間は雄が卵を守る習性がある。
また、孵化した仔魚も、全長2~3cmに成長するまでは、雄の下で群れで生活する。

オオクチバスは食用のほか、釣りの対象魚としても人気があり、日本にも1925年に食用・釣りの対象魚として神奈川県・芦ノ湖に導入移植され、1970年代以降は急速に分布域を広げ、現在では国内のほとんどの川や湖池に生息している。

しかし、オオクチバスは完全な肉食性であるため、国内の在来魚種を食害し、生息数や生態環境に著しい被害を与えている。
現在は外来生物法によって、コクチバスブルーギルなどと共に特定外来生物として指定されていて、無許可の飼育・譲渡・運搬・放流が禁止されているが、オオクチバスの寿命は10~15年と長く、長期に渡る影響が心配されている。

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