リボンスズメダイ ススズキ目・スズメダイ科 |
標準和名 | リボンスズメダイ | |||
分 類 | スズキ目・ベラ亜目・スズメダイ科・リボンスズメダイ属 | |||
学 名 | Neopomacentrus taeniurus | |||
英 名 | Freshwater demoiselle | |||
分 布 | 西太平洋やインド洋など | |||
生息環境 | 河川の下流や汽水域など | |||
全 長 | 8~10cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・13棘11~12軟条、しりびれ・:2棘11~12軟条 |
リボンスズメダイは、紅海やアフリカ東海岸からオーストラリア北西部に至るインド洋、日本から南シナ海を経て、アラフラ海やサンゴ海に至る西太平洋などの熱帯から亜熱帯域に広く分布しているスズメダイで、国内では沖縄島辺りから南で見られる。 体は楕円形で側扁し、尾柄は長い。 背びれやしりびれの軟条中央部や、尾びれの上下両葉の先は長く伸びる。 体色は暗褐色や濃紺色などで黒っぽく、背びれの後部や尾びれの中央部などは黄色い色をしている。 また、鰓蓋上方と胸びれの基底上方には黒い斑があるが、鰓蓋上方の斑ははっきりとしないものも見られる。 同属のクロリボンスズメダイとは大変よくていて、判別するのは難しい。 一般に、胸びれ基底上方の黒斑などで判別し、リボンスズメダイの胸びれ基底上方の黒斑はクロリボンスズメダイよりも大きいとされている。 また、リボンスズメダイの尾びれ中央部が黄色いのに対して、クロリボンスズメダイでは白っぽいとされている。 しかし、いずれも個体差や地域差があり、黒斑の大きさでは判断できないものや、クロリボンスズメダイでも尾びれ中央部が黄色っぽいものが見られるので、総合的に判断するのがよい。 リボンスズメダイは、水深3m辺りまでの河川下流や汽水域、沿岸の内湾などに生息していて、マングローブの茂る水域などでも見られる。 また、純淡水域でも見られるが、海から数キロメートル以上遡ることはない。 少数の群れをつくって生活していて、動物プランクトンや底性無脊椎動物などを食べる。 繁殖はペアで行われ、汽水域と淡水域の両方で行われる。 雌は粘着性の沈性卵を産卵し、卵は雄によって守られ、通気をよくするなどの世話がされる。 このほか、リボンスズメダイは、クマノミやルリスズメダイ、ネッタイスズメダイなど、ほかのスズメダイと同様、観賞用に利用されることがある。 |
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