キンセンイシモチ ススズキ目・テンジクダイ科 |
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標準和名 | キンセンイシモチ (金線石持) | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・テンジクダイ科・テンジクダイ亜科・テンジクダイ属 | |||
学 名 | Ostorhinchus properuptus | |||
英 名 | Southern orange-lined cardinal fish | |||
分 布 | インド洋や西太平洋など | |||
生息環境 | 沿岸の岩礁域など | |||
全 長 | 5~6cm 程度 | |||
備 考 | 背びれ・7~8棘9軟条、しりびれ・2棘8軟条 |
キンセンイシモチは、東シナイ海からフィリピン、インドネシアを経てサンゴ海辺りにかけての西太平洋に分布しているテンジクダイの仲間で、国内では千葉辺りより南で見られる。 また、インド洋にも分布していて、アンダマン諸島辺りからインドネシア西岸にかけて見られる。 体は側扁していて、やや細長い。 眼と口は大きく、頭部は少し尖った感じがする。 体色は黄色やオレンジ色で、吻から尾柄にかけて5~6本のはっきりとした白色や淡い青色の縦帯が入っている。 この縦帯の数は分布域によって変化があるが、色は光の具合によってメタリックブルーのように輝いて見える。 一見するとコスジイシモやオオスジイシモチなどによく似ているが、キンセンイシモチには、コスジイシモチなどに見られる尾柄部の黒斑がないので見分けることができる。 沿岸のサンゴ礁域や岩礁域に生息しているが、幼魚は港湾などでも見られる。 水深15m辺りまでで多く見られるが、水深30m辺りにも生息していて、小型の甲殻類などを食べる。 また、群れで生活しているが、岩陰やサンゴの間などに隠れていることが多い。 繁殖はペアで行われ、産卵期にはペアで群れを離れ、縄張りをもつようになる。 受精卵は粘着糸で繋がっている直径15mm程の卵塊状で、雄はすぐに口内に入れ、孵化するまでの間卵を守る習性がある。 キンセンイシモチは小さい為に食用に利用されることはほとんどないが、体色が綺麗なことから、アオスジテンジクダイなどのように、観賞用に利用されることがある。 尚、眼の下を通る白色の縦帯は、線状のものと点列状になっているものが見られ、これらが別種とされる可能性が指摘されている。 |
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