パンプキンシード ススズキ目・サンフィッシュ科 |
標準和名 | パンプキンシード | |||
分 類 | スズキ目・スズキ亜目・サンフィッシュ科 | |||
学 名 | Lepomis gibbosus | |||
英 名 | Pumpkin seed | |||
分 布 | 北アメリカ | |||
生息環境 | 湖や池、河川や小川など | |||
全 長 | 15~20cm 程度 | |||
備 考 1 | 背びれ・10~12棘10~12軟条、しりびれ・3棘8~11軟条 |
パンプキンシードは、アメリカ合衆国北東部を中心に自然分布している淡水魚で、北アメリカではもっとも普通に見られる淡水魚と言われている。 カナダのニューブランズウィック州からアメリカ合衆国のサウスカロライナ州にかけて分布していて、西へは、五大湖からノースダコタ州、ミズーリ州やケンタッキー州北部などのミシシッピー川流域の北部に分布している。 体は側扁していて、体高が高い。 体色はオリーブグリーンや茶色のような色合いから、オレンジや青色などのような色合いまで変化があるが、胸や腹は黄色やオレンジっぽい色をしている。 また、体側には、ふつう7~8本の不規則な横帯が見られるが、全体の印象は、名前のように、「かぼちゃの種」のような形や色合いをしている。 パンプキンシードの特徴は、鰓蓋の後端にやや突出した部分があることで、同じサンフィッシュ科のブルーギルとはよく似ている。 しかし、ブルーギルのその部分は濃紺色や黒色をしているが、パンプキンシードでは、更に半月状の赤っぽい斑があるので見分けることができる。 また、ロングイヤーサンフィッシュともよく似ているが、やはり半月状の赤い斑は見られない。 しばしばブルーギルとは同じ生息地に見られ、主に小魚や水生昆虫、甲殻類やワーム類、魚卵などを食べ、普通は15~20cm程度だが、大きいものでは全長40cm近くに成長する。 繁殖期は晩春から初夏にかけて見られ、雄は浅い砂底などに巣をつくる。 雌は産卵直後には巣を離れるが、雄はその後も卵を守り、孵化した後も7~10日程は仔魚を保護する習性がある。 2年程で性成熟し、自然下での寿命は6~8年程度と言われている。 現在、パンプキンシードは北米の大部分に導入されているほか、ヨーロッパにも移入されている。 しかし、国内に移入されたオオクチバスやコクチバスなどのように、移入されたパンプキンシードは既存の在来種を脅かすことから、侵入生物種として扱われていて、生態系などへの影響が心配されている。 |
●サンフィッシュ科の魚類へ ●このページの先頭へ |