ビワコオオナマズ ナマズ目・ナマズ科 |
標準和名 | ビワコオオナマズ (琵琶湖大鯰) | |||
分 類 | ナマズ目・ナマズ科・ナマズ属 | |||
学 名 | Silurus biwaensis | |||
英 名 | Lake Biwa Catfish | |||
分 布 | 琵琶湖・淀川水系 | |||
生息環境 | 岩場など | |||
全 長 | 90~120cm 程度 | |||
別名・地方名 | オオナマズ、シロナマズなど | |||
備 考 | 背びれ・5~6軟条、しりびれ・77~82軟条 | |||
ビワコオオナマズは琵琶湖・淀川水系の固有種で、その名前のとおり体は大きくなり、体長は1mを超えるものがいる。 体色は背部が光沢のある黒色で、暗色の斑紋があるものもいる。 腹部は白っぽく、4本の口ひげがあるが(幼魚では6本)、下あごのひげは著しく短い。 体つきは頭部が平たくて大きな口を持ち、背びれは小さく、臀びれの基底が長いなど、ナマズやイワトコナマズによく似ているが、ビワコオオナマズは頭部が長く、より縦扁し、下あごもより突き出している。 その為に、ビワコオオナマズは細長い感じがし、尾びれも上の方が長くなっているので見分けることが出来る。 ビワコオオナマズは淡水魚の中でも最も大きいもののひとつで、琵琶湖・淀川水系でも食物連鎖の頂点に位置している。 他のナマズと同様、昼間は岩陰などに身を隠していて、夜になると活発に活動する。 アユやゲンゴロウブナ、ビワマスなどの中小型魚を主に食べるが、外来種のブルーギルやオオクチバスなども捕食する。 産卵期は5月中旬~7月中旬で、降雨の後の増水時に行われる。 降雨が少ない年には8月以降にも産卵することがあるが、岸辺近くの浅瀬の礫底などに10~50程の群れが集まり、深夜から明け方にかけて行われわれる。 産卵行動は、雄が雌に巻きつき、雌雄1対で行われる。 卵は黄褐色で粘着性があり、砂礫などに付着して2日程でふ化する。 4~5年で全長60~80cm程になり、雌の方が雄より大きくなる。 寿命は長く、20年以上生きるものもいると言われている。 食用とされることはほとんどないが、琵琶湖周辺では味噌汁や煮付け、フライなどに利用される事がある。 ナマズ科の魚類へ / このページの先頭へ |